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フクロモモンガ:フクロモモンガ
【学 名】Petaurus breviceps
【分 類】フクロモモンガ科フクロモモンガ属
【分 布】オーストラリア周辺
【胴 長】約15cm
齧歯目であるモモンガにそっくりだが、フクロモモンガはカンガルーやコアラと同じ有袋類に属する動物だ。
■毛 色
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野生色
■解 説
お腹の袋で子供を育てる、コアラやカンガルーと同じ有袋類の仲間です。欧米ではシュガーグライダーと可愛らしい名前で呼ばれ、ペットとして多くの人に愛されています。シュガーグライダーの呼び名の通り、フクロモモンガは果実などの甘いものが大好きです。また、フクロモモンガは、面白い声をだして鳴くことでも知られています。驚くと、「ジ〜コジ〜コジ〜コ」と、とてもその小さな体から出すとは思えない、奇妙な大声を出します。大人になってからでは、臆病でなかなか飼育者になついてくれませんが、子供のうちから飼えばよく慣れます。夜行性で、昼間は巣箱で丸くなって寝てばかりいるので、一緒に遊ぶのは夜になってからにしましょう。
■飼育器具
フクロモモンガは樹上性の動物なので、ケージも高さのあるものが適しているといえる。1辺が40cm以上、高さが50cm以上はあるものを選びたい。床材は牧草やチップ(オガクズのようなもの)が一般的だ。ただしチップでは、アレルギーをおこすこともあるので注意する。給水器は、吸い口が床材や物に触れず、楽に飲める高さに設置する。衛生面から考えると、ボトルタイプのものがいいだろう。ただし、食物から水分を摂取するので、それほど大量には水を飲まない。<BR>餌入れは、ケージに取りつけるタイプのものでも、床に置く陶器製のものでもかまわない。巣箱には中が見えないものを使用するが、木製のものが適当だろう。樹上性の動物なので、ケージ内には適当な長さ、太さの木の枝を入れてやりたい。適当な木の枝がない場合は、木製のはしごでもかまわないので用意してやる。飛び回れるスペースを残し、いくつか取り付けてやろう。<BR>
■え さ
欧米ではペットとして以前から飼われているだけあって、専用フードが市販されている。その専用フードが入手できれば申し分ないが、入手困難な場合は、他のフードで代用することになる。その代用の餌としては、ハムスターやリス用に作られた柔らかいフードや、ヒマワリなど乾燥した餌などを、常時主食入れに入れておけばいいだろう。そして実際の主食としては、リンゴやバナナ、メロンなどの甘い果実や、ペット用のゼリーなどになる。フクロモモンガの口は柔らかいものを食べるのに適しており、ハムスターの固形フードのように、固いものを食べることは難しいのだ。時にはミルワームを与えたり、小動物用のミルクなどを餌にかけて、動物性タンパク質を摂取させるのもいいことだ。<BR>
■健康管理
フクロモモンガは果実などの柔らかい餌を食べるので、フンが柔らかく、ケージは汚れて臭くなりがちだ。底材の掃除は、2〜3日に1度は行うようにしたい。特に夏場は、虫がわきやすくなるので注意する。ケージ全体の掃除は月に1度程度で、その際にはしっかりと水で洗うようにする。人に慣れている個体であれば、部屋に放して散歩させてもいいだろう。あちこちで隙間をみつけては潜り込んででてこなくなるので、そういう隙間を解消したり、不安定なものは片づけておく。もちろん外に逃げていってしまわないように、戸締まりはきちんとおこなう。<BR>
■その他
ケージは隙間風や直射日光、冷暖房の風が当たらない、静かで落ち着ける場所に設置する。ケージのすぐそばにカーテンなどの物があると、中に引き込んで事故の元になるので、周辺には何も置かないようにする。夏場は暑さと蒸れに弱く、冬場は寒さに弱いので、それぞれに合った対策をすることが必要だ。特に体力のない幼体のあいだ、また体調を崩しているときには、保温に注意しましょう。フクロモモンガで特に知られている病気はないが、もちろん体調を崩すことはある。下痢やくしゃみ、皮膚の異常、アレルギー、外部寄生虫、体内の寄生虫といった問題が起きることもあるだろう。いずれにせよ元気がなかったりおかしいと感じることがあれば、早めに獣医師に相談することが肝心だ。ただし、我が国でのペットとしての歴史は浅く、治療方法が確立しているとはいいがたいので、病気に関しては治療よりも予防を心がけたい。<BR>フクロモモンガは有袋類である。そのため子供は未熟児で生まれて、お腹の袋のなかで育てられる。そのため、メスが急に大きくなった子供を抱えているのを発見して、驚くことがある。その時には慌てずに親に任せ、それまで以上に餌と水を切らさないように注意して、見守ることだ。手乗りに育てたい場合は、適当な時期に親から離し、ミルクをやって、手乗りリスのように慣らしていく。
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