PET PET動物百科事典 :小動物図鑑
スカンク:スカンク
【学 名】Mephitis mephitis
【分 類】イタチ科キヌスカンク属
【分 布】カナダ南部〜メキシコ北部
【胴 長】約35cm
外敵に襲われると、肛門腺からものすごい臭気の液体を発射することで有名なスカンクも、最近ではペットとして楽しむ人が増えてきた。この臭いだが、ペットとして扱われているものは肛門腺を手術で除去してあるので、心配はいらない。
■毛 色
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野生色
■解 説
スカンクといってもペットとして流通しているものは、臭腺を取って販売されているので、有名なものすごい臭気の液体を掛けられる心配はない。臭腺だけでなく生殖腺まで取ってあるものの方が、何もしていないものよりも多少はおとなしくて扱いやすいため、販売前に去勢、避妊手術も済んでいるものも多いようだ。性質は臆病だが、意外とのんきな一面ももっている。しかしひとたび発情がくると、オスは凶暴になり、ケージの掃除にも手こずるほどなので、この時期の取り扱いには十分注意する必要がある。野生色は白と黒ツートンカラーだが、最近ではアルビノをはじめとした、様々なカラーバリュエーションが作られている。寿命は野生下では5年ほどだが、飼育下ではもっと長く生きるであろうといわれている。
■飼育器具
スカンクは尻尾まで含めると、60cmから80cmくらいに達する動物だ。ペットとしては決して小型とはいえないサイズなので、ケージ(飼育容器)は1辺が80cm以上はあるものを選ぶ必要がある。もちろんそれ以上のサイズのものが用意できれば、それにこしたことはない。また力が強いので、簡単な構造のケージの扉くらいならばこじ開けて脱走してしまう。そうした意味でケージには、できれば鍵をつけておいたほうが無難だろう。水をよく飲むので、給水器は大きめのものを選びたい。衛生面を考えればボトルタイプのものがお勧めだ。同様に、餌入れもたっぷりと入るものを選ぶようにする。ひっくり返されないように、十分な重さのある安定した形状の陶器製のものを選びたい。寝床はフェレットと同様、吊り下げるハンモック状のものがいいだろう。できれば隠れ家も兼ねた巣箱も用意してあげたい。これはスカンクのサイズの合わせて、木で自作すればいいだろう。トイレは一定の場所で行う習性があるので、ケージ内に猫用のトイレなどを設置し、中にトイレ砂などを入れておく。
■え さ
現状では専用のフードがないので、他の動物に作られたもので代用することになるだろう。自然下では果物からヘビやネズミまで食べる雑食性なので、その辺を考慮したメニュー構成にすればいいだろう。主食としては市販のドッグフード(ドライタイプ)を与え、それ以外にも野菜や果物などの植物性の餌もバランスよく与えたい。非常に大食漢なので、与えれば与えただけ餌を口にする。スカンクの体重などを考慮して、飼育者が肥満しないように餌の量をコントロールする必要があるだろう。また美味しい餌を与えると、主食とすべき餌を見向きもしなくなることがあるので、注意したい。<BR>
■健康管理
大食漢だけあって、1日の排泄量も馬鹿にならない。また雑食性のため、草食動物に比べるとフンの匂いもきつい。そのため、トイレは毎日きれいにするよう心がけたい。水浴びが大好きだが、ケージ内で水浴びさせるとケージがビショビショになってしまう。そのため水浴びは、風呂場などでさせてやるようにする。普段からブラッシングすることが望ましいが、特に年に2回の換毛期には、毎日クシをかける必要があります。爪が伸び過ぎたら、動物用の爪切りで切除する。その作業に不安があれば、ペットショップや獣医師に頼んで切ってもらうようにする。そのときには、耳掃除も一緒にやるといいだろう。<BR>
■その他
ケージは隙間風や直射日光、冷暖房の風が当たらない、静かで落ち着ける場所に置いてやる。ケージのすぐそばにカーテンなど何か物があると、中に引き込んで事故の元になるので、周辺には何も置かないようにする。スカンクには予防接種の習慣はない。しかし近縁のフェレットがかかる病気に侵される可能性は、十分に考えられる。心配と思えば獣医師に相談して、ジステンパーやフィラリアの予防をしておくと安心だ。ジステンパーには年に1回のワクチン(最初の年だけは2回)、フィラリアには月1回の飲み薬が有効だ。基本的に丈夫な動物なのだが、食べ過ぎやその他の原因による下痢や皮膚の異常、アレルギーといった、様々な病気にかかることがある。元気がなかったりおかしいと感じることがあれば、早めに獣医師に相談することが肝心だ。肉食の一面をもつため、ウサギやハムスター、小鳥などの他の小動物を襲うことがある。そのような生き物とは、一緒に飼育することはできない。
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