PET PET動物百科事典 :小動物図鑑
ネズミ・ヤマネ:アフリカヤマネ
【学 名】Graphiurus spp
【分 類】ヤマネ科アフリカヤマネ属
【分 布】アフリカ
【胴 長】約6cm
もともとは実験動物として飼育されることの多かったマウスやラットの仲間も、最近ではペットとして飼育する人も増えてきた。ペットショップに行くといろいろな種類のネズミの仲間をみることができる。
■毛 色
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野生色
■解 説
日本でペットとして飼われているヤマネの中では、最もポピュラーな種類である。しかし、アフリカヤマネ属にはいくつかの種類があり、明らかに種類の異なるものが、すべてアフリカヤマネの名前で売られている。一概にどの種類も体が小さく、臆病で非常にすばやいのが特徴だ。飼育容器としては、ケージではまず網の間から逃げ出してしまうので、水槽やプラスチックケースを使うようにする。このとき、隙間のないようにしっかりと蓋をしておかないと、脱走されてしまう。1度逃げられると非常にすばしっこい動物なので、捕獲に苦労する。繁殖は意外と容易で、若いペアがいると、可愛い赤ちゃんの姿も見ることも十分期待できる。ちなみに尻尾を強くつかむと、リスと同様に簡単に切れてしまうので、決してもたないようにすること。
■飼育器具
ケージは、1辺が動物が体を伸ばした状態でしっぽを除いた体の長さの3倍以上はあるものを選びたい。底の網はネズミたちが足を取られる原因となるので、取り外しておく。特にヤマネは、体が小さくケージでは飼育しづらいので、60cm水槽に網の蓋を隙間がないようにしてそこで飼育するといいだろう。床材は牧草やチップ(オガクズのようなもの)が一般的だ。チップの種類によってはアレルギーをおこすこともあるので注意する。給水器は衛生面を考え、ボトルタイプのものを用意する。そして吸い口が床材や物に触れず、かつネズミが楽に飲める高さに設置する。<BR>餌入れはケージに付属の取り付けタイプのものか、十分な重量のある陶器製の浅めのものを利用する。ネズミたちが安心できるようにケージ内には巣箱を設置してやろう。いろいろなものを齧る習性があるネズミのことを考えると、口に入っても安全な木製の巣箱がお勧めだ。巣材は床材と同じで物でかまわない。遊び好きのネズミたちのために、回し車をつけてもいいだろう。回し車は体に合ったもので、足を挟んで怪我をしないようなものを選びたい。<BR>
■え さ
マウスとラットには専用のフードが発売されているが、それ以外のネズミには、基本的に市販のペレットタイプ(固形飼料)のハムスターフードや、配合飼料を与える。野菜や果物、ハムスター用のおやつなども大事なエサだ。ただし、ヤマネに関していえば、ハムスター用のエサはあまり口にしない。リンゴやバナナ、メロンなどの果物や、小動物用のゼリー、ミルワーム(エサ用の虫)などを常時切らさないように入手し、与えるようにする。餌と水は毎日新しいものに交換し、絶えず新鮮なものを与えるよう心がける。古くなった餌や汚れた飲料水は、病気の一番の原因となるからだ。ネズミの仲間にネギやニラ、ニンニクなどは与えてはならない。また人間用のビスケットやチョコレートなども、糖分や塩分のバランスがネズミたちにとって好ましくないので、たとえ喜んで食べるとしても、健康のことを考えると与えない方が無難だ。<BR>
■健康管理
ケージを毎日きれいに掃除してしまうのは、かえってネズミたちにとってストレスになってしまう。床材全体の掃除や巣箱の掃除は、1週間〜10日に1度くらいにすればいいだろう。体の小さいヤマネや小型のネズミでは、あまりケージを汚さない上、臆病なので、匂いが気になり始めるまで掃除は控えた方がいいだろう。一口にネズミといっても世界中に分布が広がっているので、それぞれで好む環境も様々だ。自分が飼育しようとするネズミが、どんな場所に生息していて、どんな習性をもっているのかなどを、図鑑などで調べることが、ネズミの仲間を上手に飼育するポイントとなる。<BR>
■その他
ケージは隙間風や直射日光、冷暖房の風が当たらない、静かで落ち着ける場所に置くようにする。すぐそばにカーテンなど何か物があると、中に引き込んでしまい事故の原因になる。したがってケージの周辺には、何も置かないようにする。ラット、マウス、パンダマウス、サンドジャービル、オブトアレチネズミは、幼体から飼育していれば飼育者に慣れるため、触ってコミュニケーションをとることが可能だ。そのため体調の変化には気づきやすいのだが、その他のネズミたちにとっては、触られること自体がストレスになり、それが病気の原因になりかねない。そのため体調の変化に気づくのが、どうしても遅れがちになる傾向がある。加えて珍しい動物の場合、動物病院につれていっても治療の前例が少ないことも手伝い、なかなか治療しづらい面がある。基本的には病気にしないことが肝心なので、暑さ、寒さ、エサなどに気をくばり、日頃のから病気の発生を抑えることを第一に考えたい。<BR>このネズミの仲間で気をつけたいのは脱走である。飼育している動物がいなくなってしまうことももちろん悲しいことなのだが、それよりも電化製品のコード、大切な本や洋服などが齧られて、ボロボロになることも少なくない。電気コードの場合漏電の原因となり、火災が発生する危険性さえある。ネズミの仲間は鋭い前歯をもっているので、噛まれると思わぬ大怪我をすることがある。噛み付かれたりして怪我をした時は、早めに傷口を洗い、よく消毒しておくようにする。また日頃からネズミに触った後には、手を洗う習慣をつけるなど、基本的な衛生管理を忘れないことが肝心だ。繁殖された動物ならまだ安心なのだが、自然下で採集されたものの場合、どのような寄生虫や病気をもっていないとも限らない。そのため十分な注意と配慮が必要である。
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