PET PET動物百科事典 :昆虫図鑑
カブトムシ:カブトムシ
【学 名】Allomyrina dichotoma
【分 布】日本、朝鮮半島、中国、台湾、フィリピン
【体 長】♂:70mm♀:45mm
■説明
オオクワガタの飼育ブームが起こる前から、子供たちには絶大な人気を誇っている人気種である。クヌギやコナラなどの樹液を吸いに集まる昆虫たちの中では、一番のボス的存在で、餌場を独占していることも多い。最近では養殖も盛んで、ペットショップでは採集個体と養殖個体の両方が販売されている。飼育は容易で、外国産のオオカブトの仲間を飼育する前の、練習にも最適である。ただし、残念なことに成虫の寿命はひと夏限りであり、数年は生きるオオクワガタに比べて、その寿命が短いのが残念である。
■成虫の飼育
 オス同士ではケンカをしてしまうため、オスの複数飼育は避け、原則としてはペア飼いをする。容器の底には昆虫マットと呼ばれるクヌギやコナラを粉砕したものを敷き詰める(ペットショップで購入)。<br> このとき、昆虫マットがあまり乾燥しているようであれば、使用前に霧吹きなどを用いて適度な水分を与えておく。昆虫マットは、最低でも厚さ10cmくらいは敷き詰めたい。また、繁殖を狙うのであれば更に厚く敷くべきである。また、朽ち木も必ず用意してやりたい。というのもひっくり返ってしまったカブトムシは昆虫マットだけでは起き上がれないため、足場として重要なためである。
■幼虫の飼育
 幼虫は昆虫マットを厚く敷いたプラケースで管理する。餌は昆虫マットがそのまま餌となるが、幼虫のフンが目立つようになった時点で新しいものと交換しなければならない。<br> また、幼虫は適度な湿度を好むため昆虫マットが乾燥しすぎないよう注意し、ときおり霧吹きなどで適度の加湿をした方がいいだろう。幼虫は卵から1令、2令、3令と脱皮を繰り返して成長していく。大型カブトムシの3令幼虫になると体長が15cmにも達し、餌の量も半端ではなくなる。また、この時期の幼虫ではアゴが発達してくるので、不用意に触れると噛みつかれて怪我をする場合もあるので、取り扱いには注意する。<br> この時期、幼虫の体表に黒く焦げた跡のような斑紋が生じることがある。この病気にかかるとほとんど回復の望みはなく、他の個体にも伝染するので、1度発病した幼虫は速やかに隔離すること。<br> 幼虫は3令を過ぎると蛹になる。卵から蛹になる時期は、管理温度によって異なる。<br> 
■餌
 本来カブトムシやクワガタムシの仲間は、自然下ではクヌギなどの樹液を餌としている。しかし飼育下では、リンゴやパインなどの果物で代用することも可能だ。もっとも最近では、各メーカーから昆虫ゼリーが市販されているので、これを用いるのが栄養面や管理のしやすさからいってもお勧めである。昆虫ゼリーの成分はメーカーごとに微妙に異なり、栄養強化をうたったものや、ビタミン添加をしたものなど様々だ。<br> 多数ある製品の中からどれを選択するかは、はじめのうちはかなり迷う問題なので、ショップの方や飼育経験豊かなベテランの意見を参考にするといいだろう。昆虫ゼリーはペア飼育の場合は、餌の取り合いにならないように2か所に設置してやる。このときゼリーの量が多すぎるようであれば、カッターなどでひとつのゼリーを二分割して設置するといいだろう。また、ゼリーは時間とともに変質するので、たとえまだ残っていたとしても、定期的に交換(長くても3日)したい。
■産 卵
 繁殖の際にはできる限り大きな容器を用意した方が、成功の可能性は高まる。容器にはほぼ上までいっぱいに昆虫マットを敷き詰める。また、昆虫マットだけでは足場がないので朽ち木を入れて、ペアが交尾をする際の足場とするとよいだろう。<br> 交尾後メスは容器の底の方にまでもぐっていきそこで産卵を行う。卵が確認できたら容器からペアを取り出して、卵はそのまま放置して幼虫の孵化を待つ。
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