コイの仲間:ラスボラ・カロクロマ
|
【学 名】Rasbora kalochroma
【分 布】マレーシア、インドネシア
【体 長】10cm
|
■特 徴
赤褐色の体に三つのブラックスポットが並ぶ印象的な模様をもった中型ラスボラ。以前は飼育難魚といわれていたが、魚の輸送技術が発達した現在では、特別に飼育は困難ではない。透明な水では目立つこの体色も、現地ではコーヒー色をしたいわゆるブラックウォーターに棲息しているため、赤褐色の体色が逆に保護色となっている。
■飼 育
【飼育適合水槽】
60cm
【水 質】
中性から弱酸性。
【エ サ】
人工餌で問題ないが、色揚げ効果のある餌を与えつづけると、体色はより鮮やかなものになる。
【その他】
塩素を中和した水道水でも飼育は可能だが、この魚本来の魅力を十分に満喫したいのであれば、ピートを使用して弱酸性の軟水をキープしてやりたい。
■繁 殖
【雌雄差】
メスのほうがひと回り小さい。
【繁 殖】
普段の飼育からpH6以下の酸性水をキープしていれば、繁殖も十分可能である。水草の茂みに卵をばら撒くタイプ。
■備 考
最近の研究者の中には、ボルネオ島に生息する本種をラスボラ・コテラッティRasbora kottellattiという別種にするものもいるが、アマチュアレベルで簡単に両者を判別できるほど、大きな差異が認められるわけではない。
★別のカテゴリの淡水魚を見る