大型犬:ゴールデン・レトリバー
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【体 高】51〜61cm
【体 重】25〜34kg
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■ルーツ
そのルーツを特定するのは難しいが、イギリスで発達した犬種であることは間違いないようだ。19世紀の後半にトゥイードマス卿が、黄色のラブラドール・レトリバーと、今はないトゥイード・ウォーター・スパニエルから生まれた犬が祖先となったといわれている。1913年以降はイエローやゴールデンなどさまざまな名前で呼ばれていたが、1920年にはゴールデン・レトリバーの名前に統一された。水中運搬が得意なため、盛んにアメリカに輸出された。日本では盲導犬などとして活躍する一方、家庭犬としても人気を集めている。
■外見的特徴
本来狩猟犬として作られてきたものだが、最大の特徴は黄金色の美しい毛並みと、柔和な表情だ。犬種的に均整がとれていて力強く、活動的で頑健である。まっすぐな背中の線と、バランスのとれたボディをもち、水中での獲物の運搬が得意な鳥猟犬として知られる。尾は尻部から自然な形で垂れており、行動する時はやや上向きに保持される。被毛は平滑毛か波状毛で、水をはじく特性があることから、水中での作業に向いている。また絹糸状のやわらかさはないが、短毛な犬ほどは硬くもない。名前にもあるように、毛色はつやのあるゴールデンやクリームである。
■性 格
性格は明るくておだやかで、辛抱強いため子供たちでも扱いやすい。そのため家庭犬として、目覚しい普及を遂げているといえる。常に周囲に注意して目を配り、学習意欲も旺盛だ。子どもが大好きで、よほどのことがなければ怒ることもない。厳しさより愛情をもってしつけるべき犬といえるだろう。また知らない人間に対しては大声で吠えるので、番犬としても適している。
■飼 育
滑らかで短い二層の被毛の手入れは、それほど面倒なものではない。口の周りや頭部、足など、毛が短くて敏感な部分は、皮膚を傷つけないナイロンブラシや獣毛ブラシでブラッシングする。また、1年じゅう換毛する種類なので、屋内飼いでは掃除や衛生面を考え、コルク材などのシートを敷いておくことをおすすめする。屋外で飼育する場合は、陽当たりや風通しなどに関して十分に配慮し、また家族の姿がみえるガラス越しの場所や、声をかけやすい距離に犬舎をすえつける。犬舎は常に清潔に保ちたい。
■健康上の注意点
働くことが好きなので、適度な仕事が規則的にあれば理想的だ。少なくてもある程度の内容のある散歩は実行してやる。自由運動は庭や公園、河原など広い場所で犬を放し、ボールなどを投げて、運搬能力を利用して、全力疾走させることができればなおいい。犬と十分なコミュニケーションがとれるようになったら、自転車などを利用した速足の引き運動をするのもいいだろう。食事は若犬から成犬では、朝夕2回の食事に定着させる。内容は、栄養バランスに優れた総合栄養食が一般的だろう。ドライタイプが手軽で、保存性もよく衛生的といえよう。またアレルギー性の皮膚炎などに注意したい。
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