大型犬:オーストラリアン・シェパード
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【体 高】46〜58.5cm
【体 重】16〜32kg
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■ルーツ
厳密には、オーストラリアで作出された犬種ではない。世界中の移民たちが新大陸であるアメリカを目指した際、それぞれが犬を連れ立った。そして1800年代、開拓者たちが同伴した牧羊犬各種を交配したことで、誕生した犬だといわれている。その際、ディンゴの血を引くオーストラリアの牧羊犬や他の牧羊犬、コリーなどが交配されたようだ。犬種として公認されたのは、比較的最近になってからのこと。アメリカでは牧羊犬、家庭犬として人気があるが、ヨーロッパではそれほどポピュラーではない。
■外見的特徴
牧羊犬の血を引く体は、引き締まっていて筋肉質だ。被毛は豊富でやわらかく、粗めの上毛とふんわりした下毛のダブルコートである。飾り毛は首と胸の部分で厚く、また後肢にもある。毛色はブルーマール、レッドマール、ブラックまたはレッド地で、白と赤胴色の斑が入る。適度な長さの胴、見た目よりがっちりした骨格、力強く引き締まり機敏な印象の与える体形は、ボーダーコリーに似る。
■性 格
非常に利口で訓練がしやすく、飼い主に対しても従順で理想的な作業犬といえる。駿足のもち主であり、活発で運動も仕事も遊びも好きだ。防衛本能も高く持久力にも長けている。家庭でも人なつこく愛情豊かだ。寛容で子どもの相手も苦にしない我慢強さをもっている。
■飼 育
手入れに関して特別神経質になる必要はなく、硬めの獣毛ブラシで適時ブラッシングしてやる。また換毛期には十分なブラッシングを行い、死毛をきちんと取り除いてやる。汚れが気になるようであれば、手早く体を洗ってまんべんなくすすぎ、後にドライヤーで乾燥させるという、シャンプーをしてやるといいだろう。
■健康上の注意点
体調と健康の維持のためにも、十分な運動をとらせる必要がある。家庭犬ならできれば毎日、欠かさず引き運動で広場などへ連れて行き、十分な自由運動をさせるのが理想的である。遊び好きな面があるので、スポーツの要素を取り入れた遊びを行うと、飼い主と一緒に楽しむだろう。食事は若犬から成犬なら1日、1、2回が目安となる。内容は栄養バランスのとれたドライフードに、肉や内臓類を煮たもの、乾燥小魚やチーズ、穀類などの副食を混ぜ、タンパク質、カルシウムなどを補給するのが一般的だ。与える量は、運動量などに応じて調節してやる。股関節形成不全や眼病に注意する。
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