中型犬:ポーリッシュ・ローランド・シープドッグ
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【体 高】31〜41cm
【体 重】13〜15kg
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■ルーツ
ポーランド地方で何百年もの間、牧羊犬として人々の暮らしを支えてきたという犬。ビアデッド・コリーの祖先犬のひとつと考えられている。名前もポーランドの低地地方で、牧羊犬として飼われていたことに由来している。1970年代になると次第にこの犬に対して関心が集まるようになり、流行犬の仲間入りをした。それ以来今日まで、各地で開かれるドッグショーでも常連になっている。今では、番犬や家庭犬として飼育する愛好家のほうが、多いようである。
■外見的特徴
全身を包むシャギーな被毛は豊かに密生する。特に前頭部、頬、顎の被毛が豊富で、四肢の被毛はほかよりもやや粗い。被毛に隠れた耳は垂れ耳、また尾は短かく生まれてくるか、断尾することが多い。ただしこれは、長いままでもよいとされている。毛色は白、白地に黒か灰色の斑、灰色、灰色に白のマーキングなどである。体格はがっちりしており、しっかりした骨太な骨格とたくましい筋肉をもっている。長方形でコンパクトな体形だ。頭蓋が広く、適度な長さの口吻は力強く締まっている。背は広く平らで、腰や後肢は幅広く、筋肉も十分発達している。
■性 格
ムクムクとした姿から、のんきで穏やかな犬種のような印象を受けるが、とても元気で活動的な犬である。ポーランドでの牧羊犬時代に培われた、家畜の群れを守り監視する本能や、警戒心の強さは、現在頼れる番犬としての資質として評価されている。自信に満ちたその性格は、年をとっても変わることがないという。もともと賢くて順応性が高いので、幼い時期から正しいしつけや訓練を行えば、頼りになるパートナーに成長するはずだ。
■飼 育
全身が長くてシャギーな被毛で覆われているので、それらがからまったり、毛玉にならないよう、毎日のブラッシングが欠かせない。また週に2、3回は、ブラッシングをした後に金属製のコームを使ったコーミングを実行する。被毛の汚れが気になってきたら、硬く絞ったタオルで全身を拭いてやるという手入れをしてやるといい。夏場は、月に1、2回のペースでシャンプーするといいだろう。
■健康上の注意点
とても活動的な犬で、太りやすい性質があるので、毎日たっぷりと運動させてやる必要がある。1日2回、最低でも30分〜1時間引き運動を中心にたっぷりと運動させる。さらに飼い主との触れ合いを兼ね、自由運動やゲーム的な運動を組み合わせれば、なおいい。思いのほか早く走るので、安全な囲いの中など以外では、リードなしでの運動は避けること。食事は若犬から成犬なら1日1、2回、太り過ぎに注意しながら、栄養バランスのよいドライフードに、全体量の2割ほどの缶詰を混ぜた混合食を与えるのが手軽で一般的だ。まめにボディラインのチェックを行い、肥満の傾向がみられたら、ダイエット用のフードに切り替えるなど、注意が必要である。
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