PET PET動物百科事典 :犬図鑑
小型犬:チベタン・テリア
【体 高】33〜41cm
【体 重】7〜14kg
■ルーツ
チベットの奥地に住むラマ教の僧侶たちに飼われていた犬種とされ、非常に古い歴史をもつ種類のひとつとされている。幸福をもたらす犬として、非常に人々から大切にされた。結果的に門外不出の状態が維持され、チベット以外の国では知られていなかったという経緯をもつ。そのために、犬種としての純潔が保たれる形になった。チベットでは幸運のお守りとして大切にされ、共に生きるものとしてかけがえのない存在として扱われている。
■外見的特徴
長きに渡って純潔が保たれたゆえか癖もなく、引き締まった体つきをしている。動作もすばしっこく、運動能力も高い。被毛は細くて長く、頭部では顔を覆い隠すように伸びる。被毛の色としては、白、ゴールド、クリーム、様々な色調のグレー、シルバー、黒、ペーティカラー、トライカラーなど、実に多彩である。均整のとれた、引き締まった体形をしている。耳は垂れ下がり、また豊かな飾り毛のある尾は、付け根の位置が高く、背の上にかかげて保った姿勢をとる。
■性 格
順応性があり、愛情も深く、忠実で勇敢な犬種である。そのため見知らぬ人が近づくと必ず知らせる。しかし信用できる飼い主家族には、とても友好的で従順になついてくれる。しつけはしやすい犬種といえるだろう。警戒心が強い面もあり、知らない人と近しい人とを見分ける能力があるので、番犬としても能力を発揮する。
■飼 育
毎日コーミングとブラッシングを欠かさないようにする。長いダブルコートの被毛は、手入れを怠るとすぐにもつれる。特に1年に2回被毛が生え変わるので、その際には念入りな手入れが必要だ。被毛の汚れが気になったら、硬く絞ったタオルで拭き取る。また必要に応じたシャンプーも欠かせない。グルーミングをする際は、耳と目の周辺は特に注意深く行い、傷つけたりしないよう十分に注意する。
■健康上の注意点
自由に走ったり遊んだりする時間を、定期的に与えてやるといい。健康を維持する上でも、適度な運動をさせることは大切だ。1日1回、20〜30分程度の散歩を習慣づけたい。また室内では一緒に遊ばせながら、自由に運動させてやるといいだろう。 食事は1日1、2回を目安に与える。内容は、栄養バランスの取れた小型犬用のドライフードに缶詰フードの混合食が手軽でいいだろう。室内犬の場合どうしても間食を与えがちだが、運動量が少ない犬にとっては、肥満の原因になる。正しい栄養管理をして、犬にとって健康的な食生活を心がけたい。
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