小型犬:スタンダード・ダックスフンド
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【体 高】20cm
【体 重】9〜12kg
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■ルーツ
ドイツで書かれた中世の古文書に、さまざまな呼び名で登場する犬がルーツとされる。もともとアナグマ猟に使用された犬種であり、それに都合のいいようにと改良がなされた。現在では、かつてアナグマ猟に使ったサイズの犬をスタンダード、ウサギ猟に使ったサイズをミニチュアとして登録している。
■外見的特徴
長い体、短い足の低い体高が、この犬種の何よりの特徴である。四肢は極端に短いが、かつて猟犬であったことをうかがわせるほど、筋肉質な体つきをしている。毛質はスムース、ロング、ワイヤーと3種がある。毛色も3タイプともに、単色、2色、まだら、トラ模様とバリエーションも豊富だ。耳はすべてで大きく垂れている。
■性 格
明るく遊び好きで、賢い。個性の強い犬種でもあり、みかけによらず機敏。飼い主に対しても従順で、家族に対してもよくなれる面をもっている。家庭犬、室内犬としての素質を、すべてもっているといっても過言ではないだろう。
■飼 育
どのタイプの被毛をもつものでも、まめにブラッシングしてやり、必要に応じてシャンプーする。シャンプー後は必ず完全に乾かし、温かく保つこと。スムース・タイプに関しては、ビロードの布やセーム革でこすってやると、被毛にツヤが出る。余剰に伸びた毛のカットを基本に考えれば、トリミングはそれほど難しい作業ではない。
■健康上の注意点
胴長短足の犬種だけに、背中を痛めることがあるので注意する。子犬の時からしっかり運動させ、筋肉を十分につけることで予防することができる。活動的で驚くほどのスタミナをもっている。日光浴をする意味でも、1日1、2回は屋外へ出し、運動させてやるといい。筋肉をつける自由運動と骨を守る背筋をつけ、椎間板ヘルニアの予防にもなる引き運動を合わせて行うとよい。成犬期の食事で気をつけなければならないのが、肥満である。肥満により湿疹が出やすくなり、心臓に負担もかかりやすく、疲れやすくなる。椎間板ヘルニアを引き起こす原因にもなるので注意したい。また、糖尿病や心臓病という、老犬共通の症状を現すこともある。
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