小型犬:スコティッシュ・テリア
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【体 高】25〜28cm
【体 重】8〜10kg
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■ルーツ
1880年に犬種標準が作られ、1882年に現在のスコティッシュ・テリアのクラブがイギリスに誕生した。それまではスカイ・テリアなどのほかの犬がこの名前で呼ばれ、正確な記録はないようだが、1500年代にはスコッティ(この犬の愛称)の原種の飼育は始まっていたとされている。イタチやキツネなどを追跡する能力に優れ、猟犬として活躍した。フランクリン・ルーズベルト大統領が、ホワイトハウスにこの犬を連れて行ったことから、世界中に広く知られるようになった。
■外見的特徴
小さな体を包む被毛は、硬い針金状でダブルコートである。また眉毛と頬髭があるのも大きな特徴である。毛色は黒に薄茶や他は灰色が平均して混じるブリンドルや、ブラック&小麦色と暗色の体色で、鋭い雰囲気の顔をもつ。肢は短く、体は小型だが、筋肉質でたくましい。断尾しない短めの尾は、少しだけ上方にそっていてかわいらしい印象を与える。
■性 格
イタチやキツネ猟に使われた犬の祖先といわれるだけあって、活発で明るく元気な性格をしている。頑固で強情な面をもち、また闘争的な一面をみせる場合もある。そのため飼育には、かなりの愛情と寛容さが必要だが、子犬の頃から根気よく訓練していけば、可愛いペットになる。どちらかといえば、主人はひとりと思い込むタイプの犬といえるだろう。
■飼 育
毛の長い個体の場合はトリミングを任せるが、飼い主が普段からまめに手入れしていれば、そう頻繁にする必要はない。汚れたときのシャンプーと、毎日のブラッシングは犬とのコミュニケーションを深める意味でも実行したい。
■健康上の注意点
前足が後足より大きいため、ユニークな歩き方をみせるが、散歩中につまずいて肉球を痛めることがあるので注意したい。食事の内容に関しては、栄養バランスのとれた小型犬用ドライフードだけで十分だ。嗜好性を加味したいならば、ドライフードを基本に、全体量の2割程度の缶詰フードを混ぜた混合食が、手軽でお勧めである。味が濃い人間の食べものや偏食は、不健康のもとになる。もともと活動的な犬を室内犬にしているので、散歩の量を増やすか餌を調整することで、体形と健康を維持する。
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