中型犬:四国犬
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【体 高】45〜56cm
【体 重】16〜28kg
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■ルーツ
名前の通り、四国の土佐地方に古くから根付いている狩猟犬で、土佐犬のルーツにもなっている。中型の日本犬の代表的な種類のひとつで、1937年天然記念物の指定を受けている。この犬種には、産地によって二つの系統があるとされる。
■外見的特徴
土佐犬のルーツになった犬でもあり、筋骨がたくましく、迫力がある日本犬である。背中は水平で、腰の幅が広く力強い。額が広く、頬もよく発達している。目はややつり目で、三角形の耳は前傾して立ち、精悍な感じがある。尾は背中に巻き上がる。被毛は柔らかく密生した下毛と、硬くまっすぐな上毛のダブルコートで、色は胡麻や赤胡麻、黒胡麻、赤虎、黒虎がある。
■性 格
イノシシ狩りに使われるほどで、タフで根性があり、猟犬として優秀である。鋭い感覚をもっており、闘争心や警戒心が強いため、番犬としても向いている。飼い主の家族にはよくなれ従順。家庭犬としても愛されている。
■飼 育
運動後のブラッシング以外、特に手入れは必要としない。ただし換毛期には入念な手入れを心がける。体の汚れが気になったら、お湯につけて絞ったタオルで、よく拭いてやる程度でいいだろう。春になり温かくなってきたら、月に1度はシャンプーしてやる。また、暑い夏場には週に1度のシャンプーとともに、耳掃除の手入れも実行したい。
■健康上の注意点
もともとが獣猟犬なので、ストレスがたまらないように十分な運動をさせる必要がある。その質や量は、飼い主の飼育方法や犬の年齢などによっても違ってくる。1日の運動としては朝と夕の2回、引き運動と自転車運動を交互に行うとよいだろう。1回の運動時間は、若犬や成犬の場合、最低30分が目安となる。食事は、成犬で1日1回か朝夕の2回与える。2回与える場合は夕方の食事を重視し、朝は軽めにする。内容は、栄養バランスのとれたドライフードや缶詰めフードで十分である。人間の食事の残り物を与える場合は、ごく薄味にして与える。
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