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奄美大島に特有の鳥、ルリカケス。
奄美大島に特有の鳥、ルリカケス。
奄美大島に生息するルリカケス。全長約38cmと、カケスより大きく、ハトより小型の鳥だ。

 ルリカケスは奄美大島に生息する非常に珍しい鳥のひとつで、1921年に国の天然記念物に指定された。1965年には奄美大島が含まれる、鹿児島県の鳥としても指定されている。  スズメ目カラス科の鳥で、日本では同じ仲間にカケスやオナガ、カササギなどがいる。名前の通り頭から背中、胸部が美しい瑠璃色で、翼と尾はやや暗めの瑠璃色をしている。胴体は赤褐色、くちばしは象牙色で先は白味が強く、その体色のコントラストは見事だ。鳴き声はこの仲間独特の「ギャー、ギャー」といった声である。  奄美大島は、古い時代に大陸や日本本土と別れたため、このルリカケスのほか固有の生物が多く生息する。たとえばアマミヤマシギやオオトラツグミなどの鳥類がそれだ。またアマミノクロウサギや、アマミトゲネズミ、ケナガネズミも、特有の動物として知られている。  このルリカケスだが、一時期絶滅が危ぶまれた。それは美しい羽を飾りに使うために捕獲されて、輸出されたことがあったためだという。皮肉なものでその危機を救ったのは戦争で、輸出していた国々が、アクセサリーの羽根どころではなくなったためだとか。  ルリカケスは、本来森の木の空洞部分などに営巣するといわれている。ところが繁殖に適当な場所が減少したためか、最近では山すその民家などで繁殖するケースも増えてきたようだ。ただし、こうした民家の周辺には危険も多く、巣を作るのに決して安全な場所とはいえない。ネコなどの捕食者も多く、油断ができないためである。正確な個体数の報告はないようだが、日本版レッドリスト絶滅危惧2類として扱われ、保存林や保護区なども設定されて守られている。

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