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有毒のユーカリを主食にするコアラ。
有毒のユーカリを主食にするコアラ。
あどけない顔つきと、ゆっくりとした仕草で人気のコアラ。カンガルーに代表される有袋類で、オーストラリアに生息している。

 オーストラリアでは、独特な動物たちがその環境に適応して暮らしている。コアラもそうした珍しい動物のひとつで、スローモーな動作で、樹上の生活を楽しんでいる。日中はユーカリの木にぶら下がっていて、夜の帳が下りるとのそのそと動きながら、もっぱらユーカリの葉を食べている。おっとりとした見かけどおり性質もおとなしく、表情も可愛げがあるため、コアラをモチーフにしたキャラクターはいろいろなところで活躍している。   このコアラたちが主食にしているユーカリという植物だが、オーストラリアには300種類ほどのユーカリがある。そのうちコアラが口にするのは数10種類程度。専門に食べているといっても、このユーカリは決しておいしい葉っぱではない。繊維質が多くて固く、油分も多い。なによりも有害な青酸を含んでいる。  有毒な青酸を含むユーカリを主食として食べられる秘密は、コアラのその盲腸にある。2メートル以上という長いコアラの盲腸には、ユーカリの葉を消化分解するバクテリアや葉の毒素を分解する酵素があり、ゆっくりと時間をかけて解毒、消化している。  そのバクテリアはどこからくるのか。  有袋類であるコアラのお母さんは、1ヵ月程の妊娠期間の後、2センチほどの胎児のような赤ちゃんを産む。赤ちゃんは自らの力で母親のおなかをよじ登り、子育て用の袋へと入り、そこでおっぱいを飲んで成長する。こうして6ヵ月の間は、守られるようにして育つのである。やがて離乳の時期が近づくと、コアラのお母さんは子供に特別な離乳食を与える。おなかの中で食べやすくした、未消化のユーカリの葉を、お尻の穴から出して子供に与えるのだ。その中には、お母さんコアラがもっているバクテリアや、ユーカリの葉の毒素を解毒する酵素が含まれており、お母さんから受け継いだバクテリアは、子供のおなかの中にも住み着いて活動を始める。  かくしてコアラの子供は、ユーカリという植物の葉を食べられるようになるのだ。

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