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日本の近海で暮らしていた、アシカたちの話。
日本の近海で暮らしていた、アシカたちの話。
動物園や水族館で見かけるアシカ。でも数十年前までは、日本の近海でも目撃することができました。

現在動物園や水族館でみることができるアシカは、ほとんどがカリフォルニアアシカという種類で、カリフォルニアなど北アメリカの西岸を中心に分布しています。日本に生息していたのはニホンアシカという種類で、かつて日本沿岸のごく限られた範囲に生息していました。ニホンアシカとカリフォルニアアシカは近縁種とも別種ともいう説がありますが、一方がすでに観られないため、その見極めも今日では難しくなってしまいました。  ニホンアシカの暮らしぶりは、おそらくカリフォルニアアシカのととても似たものだったであろうと考えられています。彼らの暮らしぶりとしては、おおむねの時間を洋上で過ごし、休むときや繁殖するときには陸上へと上陸。その流線型の体形からもわかるように、泳ぎが得意で、縦横無尽に水中を移動しながらイカやタコ、魚を捕らえて食べていたのでしょう。そのスピードは15km前後といわれ、MAXでは30kmにも達するとされています。  ニホンアシカは本州、四国、九州の近海に分布し、その中でも特に日本海に多かったと云われています。青森県、徳島県、福岡県など日本の各地で記録されており、東京都の神津島にも1900年の初頭頃まで生息していたようです。各地の方言として、この動物の名前が残されており、「ミチ」「アシカイオ」などの独特の呼び名もあります。  皮や脂を目当てに漁師たちによってかなりの数が捕獲され、もともとの生息数自体が必ずしも多くなかったニホンアシカたちは著しく減少。数が減ったため猟は行われなくなりましたが、絶対的な個体数が足りなかったためか、1970年代以降目撃例がありません。狩猟により数を減らしたこと以外にも、生息地のひとつであった竹島が領土問題に揺れ、適切な保護処置がとられなかったことなども挙げられます。    現在ニホンアシカは、大学や動物園に保存されている数体の剥製のみとなってしまいました。 ですが、もしかしたら…   調査の及んでいない地域に生息している可能性は、わずかながら残されているのです。

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