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珍味キャビアが影響した、チョウザメたちの運命。
珍味キャビアが影響した、チョウザメたちの運命。
世界の三大珍味といえば、フォアグラ、トリュフそしてキャビアである。フォアグラは鴨の肝臓、トリュフはキノコ、そしてキャビアはチョウザメの卵を塩漬けにしたものだ。

 チョウザメの仲間は“サメ”と名前がつくが、実際には軟骨魚類であるサメの仲間ではない。れっきとした硬骨魚類で、その起源は古く、恐竜が生きていた時代から存在していたようだ。尾ビレの形が特徴的で、上下が不揃な独特なものとなっている。その雰囲気から「サメ」の名前をもち、よく目立つ大きなウロコがチョウの羽の形似ていることから、チョウザメの名前がつけられた。  北半球の中緯度以北に分布する魚で、20種以上が知られ、かつては日本でも北海道の石狩川などでもみられたようである。一生を淡水で過ごす種類もいるが、鮭のように河川で産卵し、海で育つ仲間も多い。チョウザメの仲間はその歴史的な部分をはじめ、魚たちの中でも際立った特長をもっている。まず寿命が非常に長く、100年以上も生きるものがいるといわれている。その結果、「チョウザメの肉を食べれば長生きできる」として、イギリスや中国では珍重されもした。さらにその大きさである。ロシアに生息するオオチョウザメ(現地ではベルーガと呼ばれる)という種類では、体長6m、1300kgにも達することさえあるという。これは淡水魚のなかではアマゾン川のピラルクーなどと並んで、最大級と言えるだろう。このほか多くの種類のチョウザメが2m以上に成長するとされている。  チョウザメ類の口は下向きについており、主に甲殻類や貝、魚などの底棲動物を食べている。サメと違って口には歯がなく、丸呑みにして食べる。やはり吻部に下向きに並んだヒゲも、アンテナの役割をしており、餌を探すセンサーとして役立っているようだ。一般にチョウザメの仲間は、繁殖できるようになるまでには時間がかかる。そこにもってきてキャビアが珍味として世界的にもてはやされたため、あるいはその肉を食用とするために、積極的に漁獲された。加えて環境の悪化があったために、どの種類もその数が激減してしまった。特にオオチョウザメから作られるキャビアは最高級といわれており、そのために個体数を減らす原因になってしまったようだ。しかし、一方では珍重されるキャビアのおかげで、養殖などの研究も盛んに行われており、日本でも養殖に成功している。彼らの絶滅を阻止する意味でも、環境の保全が望まれるところである。

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