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意外に高級な毛をもつという、モグラの話。
意外に高級な毛をもつという、モグラの話。
地中にトンネルを掘って暮らしているモグラ。その暮らし振りからは、体はまさに「泥まみれ」という姿を想像すると思う。しかして実際はというと、これが意外に上等な毛皮のもち主で、国によってはごく最近までそれをとって暮らしていた人もいるようだ。なんとモグラの皮を集めて、帽子を作るのだという。モグラの毛はまっすぐに生えている。これは彼らがトンネルで暮らすための合理性からだ。その感触はビロードの味わいがあるらしい。トンネル内を前進後退する彼らにとって、癖のない直毛がメリットがあるのである。

地中で暮らしているモグラという動物は、我々人間にはほとんどなじみのないものに近い存在といえるだろう。名前や存在は知っていても、なんといっても実際に見る機会が少ない動物といえる。モグラといえばご存知のように、地中にトンネルを掘って暮らし、そのトンネルを行き来することで餌を捕らえる。今日のようにアスファルトやコンクリートに覆われてしまった首都圏では、当然のことながらみることができない

モグラ類の大部分は、林や草地などの地中に穴を掘って暮らしている。めったに地上に姿を現さないため、使わない目は退化して、その痕跡が見られる程度だ。一般的な動物に備わった感覚器官としては、もっぱら臭覚と聴覚を頼りに暮らしており、その他に地中でわずかな振動を感じる器官も、この種独自のものとして発達させている。これにより暗夜の中で動く昆虫などの動作を、感じることができるというのだ。トンネルを進む彼らの周辺にいる、虫やミミズなどのちょっとした動きを感じることができるというのだ。

尖った鼻先には特殊な器官が発達し、感覚毛が密生している。そればかりか、尾や腹部にもセンサーの役目を果たす器官をもっているという。これにより暗黒のトンネル内を、自在に動き餌を獲ることができるのである。15cmほどと小型なかれらだが、その暮らしは常に食べることに終始している。なにしろ数時間餌を口にしないと、死んでしまうというから驚きである。またその食べ方もふるっている。ミミズを捕らえると、まずは頭から食べていき、途中から今度は逆に食べるようにしてミミズの体内にある土をしごくようにして排除し、食べてしまうのだという。自分の体重に匹敵する量を、1日に取るというからたいへんな食欲だ。

モグラの前脚は、トンネル堀りのためにだけに特化している。その爪はかぎ爪状で、指がシャベルのように発達している。この前脚を使い土を左右にかき分け、トンネル内を移動していく。こうして前進もするが、バックすることもできる。そのため彼らの被毛は体表からまっすぐに生えていて、触るとちょうどビロードのような触感があるという。地中で暮らすモグラというと、泥まみれというイメージがあるが、決してそうではない。ツヤのある、美しい黒っぽい毛に覆われているのである。普通イヌにしろネコにしろ、体毛といえば一方向に向いて体表で寝た状態で覆っている。しかしこの体毛がモグラ類では立っている。一方向に向いて寝た毛は、その毛に逆らわない方向への移動には支障はないが、反対の方向に移動しようとすると当然それが抵抗になる。ましてや狭いトンネルを掘って進むモグラに関してはなおさらだ。餌を探しながらトンネルを移動するモグラは、バックすることもある。そのため一方向に寝てしまった毛では不利というわけで、そうした被毛を備えている。

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