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絶滅してしまった毛深いサイの仲間。
絶滅してしまった毛深いサイの仲間。
サイといえば鎧のような皮膚の動物を思い描くが、過去には体じゅう毛に覆われたサイが存在していた。その名もケブカサイ。

 ケブカサイは体長3m以上、体重3t。今から40万から2万5000年前に当たる更新世後期のユーラシアに住んでいたとされる。現存するサイと同様、奇蹄目のサイ科に分類される動物だ。  ケブカサイが暮らしていた時代、地球は寒冷期と温暖期が交互にやってきて、そこで暮らす生物たちにとってはとても厳しい時代だったといえる。ケブカサイはふさふさとしたマントを纏って、ツンドラの大地で暮らしていた。現存のサイ同様に大きな体をもち、鼻と目の上に2本の角をもっていた。特に鼻の上のものは大きく、長さも1mを超えたという。  ケブカサイたち体の一部は、シベリアの永久凍土の層などに保存されていた。そこからはサイのひずめや、茶褐色の毛がついた皮などが発見されている。この発見に関しては、マンモスの亡骸の発見と同じ様な感じであり、実際にマンモスたちと彼らは同所的に暮らしていたようだ。地球上に生息していた時代も、更新世後期とほぼ同様といえる。氷河が発達した地球では、その影響で著しく海面が低下していた。その結果大陸同士がつながり、ユーラシア大陸にいたマンモスなどは、北アメリカへと生息地を広げている。しかしこのケブカサイは、北アメリカでは発見されていない。また旧石器時代の遺跡からこのサイの骨がみつかっているが、マンモスなどに比べるとその量は非常に少ないという。こうした事実から、マンモスなどに較べて生息数が少なかったのではないかと考えられている。  旧石器時代後期の壁画が残されているというフランスの洞窟からは、ケブカサイの絵と思われるものもみつかっている。中には矢のようなものが刺さった姿で描かれているものもあり、ケブカサイと人の祖先との関係を垣間見ることができる。彼らはなぜ絶滅してしまったのだろうか?一番の原因は氷河期が終焉をつげたために、環境が大きく変わったという点が挙げられるだろう。この環境の変化についていけずに、マンモス同様絶滅したという説があるだろう。さらに壁画に残されたように、我々の祖先による狩猟も、ケブカサイの絶滅の一因になった可能性も十分に考えられる。

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